要旨：『こゝろ』の中で、五人の死が描かれている。天皇の死・父親の死・Kの死・乃木大将の死、そして先生の死。五つの死亡事件を通じて、小説は細やかに人物の心理的活動を描いた。

　本文は二つの部分から漱石のこの作品を論ずる。まずは改めてそのときの史実と時代の流れを検討し、小説が表したい趣旨を述べる。次に、先生の遺書の中に現れた倫理と道徳観を論じ。また、日本文化と日本人が持っている独特の死生観と結合し、Kと先生の死を検討する。

　本文は、関連する先達の主張と資料を調べたうえで、自分の考えも入れて、より深く検討したいと思う。

キーワード：社会、時代性、独特な死生観

摘要：在小说《心》中，描述了五个人的死。天皇的死、父亲的死、朋友K的死、乃木大将的死、以及先生的死。通过这五个事件，小说细致地表现了各个人物的心理活动。透过小说向读者传递了那个时代人们的精神状态和信仰。

    论文分两个部分来论述作品本身。首先根据当时的史实，重新做了一番梳理，申述了小说所要表达的主旨。其次，先生在最后留下的遗书中讲述了他的伦理和道德观。本文接着结合日本文化和日本人的死生观，对K和先生两个人的死做了一番探讨。

　　  在写作的过程中，作者一方面查阅了一些相关方面的资料，一方面在细读原作的基础上加入了自己的观点，想进一步挖掘蕴藏在作品中的深意，同时结合实际作品，阐述了日本人所特有的死生观。

关键词：社会、时代性、独特的死生观