要　旨：本文は共同意識が発生する原因を探求し、日本人社会生活におけるいろいろな表れを列挙しながら、共同意識は日本の社会に対する影響を述べて、及び現代社会生活における変化を説明しようとしている。

キーワード：共同意識；日本人；表現 ；自然観

はじめ 

　　阿部谨は 1995 年で「世間は何？」という本を出版した。彼は「万葉集」および吉田兼好、夏目漱石などの作家は作品についての描写を通して、昔から日本人の生き方を支配する「世間」という概念の本質を分析し、及びこの概念と西欧の「社会」「個人」の概念との異同を説明した [1] 。 

　　「世間」というのは人々は社会の中で自分の位置を探してしまって、他人と同一するために、行動をしている。つまり共同社会の中で暮らしをしている。 

　　共同社会とは血縁、地域、お互いの愛などを基として、結合している集団である。個人の意志で抜け出ることはできない場合が多い。共同意識によって、常に世間という人間関係の範囲を前提として、他人と共同歩調を取るように行動するわけである。これはつまり行動をする際に、他人はどうするかと考慮し、さらに、自分の行動の基準を他人の側に置く。日本人の意識の中で、共同意識はその著しい一つであると思う。「出る杭打たれる」や「人の振り見て、我が振り直せ」 [2] などの言葉は日本人の共同意識のついての言葉だろう。