要旨：日本人の国民性にはいろいろな日本人らしい特徴を持っている。外国人から見れば、理解しがたいところがあるが、その素晴らしさもよく評価されている。繊細な物づくり、純粋さやきれい好き、勉強好き、集団意識、無常観など全部独特で濃厚な日本的な雰囲気がある。日本人の花に凝っていることと国民性にも深い関係があると思うから、筆者は草花との関わりの深かく、それから日本人の心の原点である『万葉集』を通して、花と日本人の国民性のつながりについて検討したい。

　　本稿はまず、花の大きさ、色、生命力など植物の特微から、萩、梅、橘、葦、桜といった代表性のある『万葉集』の花の共通性を分析した。例えば、多くの花は小さくて、色は単調で、純白の傾向があること、桜の命はとても短く、一番美しく満開になると同時に散りはじめる特性、また、葦は風に揺れるという弱弱しそうな特徴があるからこそ、周りの環境の変化に適応できる強い生命力など。それから、これらの花の特微を踏まえて、関わりのある日本人の国民性を分析した。

　　結論には、『万葉集』の代表的な五つの花の特徴の考察を踏まえて、日本人の繊細な心、純粋性や単一性を主張する傾向、水のような変わりやすい柔軟性、また集団意識、無常観が導き出された。

キーワード：『万葉集』、花、日本人、国民性

摘要：日本人的国民性拥有许多日本自己独特的特点，在外国人看来，既有其难以理解的地方，也有其精妙之处。例如作物精巧，爱好干净，爱好学习以及集团意识和无常观这些都具备了日本独特的气息。在日本人心里对花有着很深的情怀，这点在日本最古的和歌集——《万叶集》中可以体现出来。因此笔者打算通过《万叶集》来研讨花与日本国民性的关系。

　　　胡枝子、梅花、橘花、芦苇、樱花可以作为《万叶集》中具有代表性的五种花，本文首先从花的大小、色彩、生命力等植物的特征来分析这五种花的共性。例如，大多数花形状小并且色彩单调。此外，樱花有着花期短的特征。另外，芦苇看起来纤细柔弱、随风摇摆，但正因如此，它有着极强的生命力和适应环境的能力。笔者将根据这些花的特征来分析与日本人相关的国民性。

　　　总的来说，本文立足于《万叶集》中具有代表性的五种花的特征，引导出日本人心思细腻、主张纯粹性和单一性、具有如水一样的柔软性以及集团意识和无常观的性格特点。

关键词：《万叶集》、花、日本人、国民性