序論

　全日制高校の歴史教科書１１１ぺージでは、「日本の近代化の初めは明治維新から始まった」と書いてある。近代化とは近代的な状態へ移行することである。つまり産業化、資本主義化、合理化、民主化など、捉える側面により多様な観点が存在する。

日本は現在アメリカに次いで世界第２位の国民生産を誇り、世界上で肝要な役割を演じている。普通、日本の近代化は欧米諸国が日本を侵略したため、明治維新の進行にしたがって始まったと言われている。

　　欧米諸国の圧力が主な原因で日本が政治的変革つまり明治維新を進行し、経済が発展したという理論には問題があると思う。日本経済が発展したのは日本が明治維新の前、すでに政治的、経済的、社会的な準備ができたのではないだろうか。

　そこで、本稿では、歴史の流れから見られる日本人の国民性、明治維新以前の背景条件を研究して、その前から各方面の条件が備えていたということについて検討する。

まず、歴史を述べて、ここから固めた日本人の国民性を探す。次に、明治維新直前の日本国内の情況を紹介する。最後に明治維新の前に日本は近代化が始まったことを知らせ、日本経済の発展に主な作用を起こったのは国内因素であるということを説明したい。