要  旨:日本は世界でも有数の高齢化と少子化が同時に深刻化した国である。日本国立社会保障人口問題研究所の推測によると、日本の高齢化進行は世界で最も早く、高齢化率はすでに20％を超えている。それと反対に、少子化も非常に深刻になっている。子供の数が減ることは老齢化率を高める一方、家族が老人に対する扶養力を下げている。したがって、日本ではいま社会保障費が次第に膨らむ中で、人口高齢化がもたらした老後期の延長、家族の構造と社会人口構造の変化に対応できる新しい社会保障体制を確立させることが緊急課題となってきている。

　　日本は早くも20世紀の60年代の初めにすでに全国民を対象とした社会保障制度が確立され、絶え間ない改正と改善で社会保障制度は相当健全化された。近年来、日増しに深刻化する高齢化問題が日本社会のあらゆる面に負の影響を及ぼし、さらに日本の社会保障体制に対する大きな試練である。人口高齢化に対し、日本政府は20世紀80年代から老人保健制度、医療保障システムなどの措置を講じ、自国の社会保障体制に対して絶え間ない改革を進めてきた。これらの改革と対策はある程度人口高齢化による社会保障体制への圧力を和らいだ。日本の社会保障制度はいっそう改善の余地がまだあると言うものの、その改革は基本的には成功を納めたと言える。我が国は日本と似た歴史文化の伝統があり、したがって、日本の老齢化の問題を考察研究することは中国の特色ある社会保障制度の確立に参考と啓示になるものと思う。

キーワード：日本；高齢化；社会保障

中文摘要:目前，日本是世界上少数同时进入老龄化、少子化社会的国家。在老龄化方面，根据日本国立社会保障人口问题研究所的推测，日本老龄化速度居世界第一，老龄化率已经超过20%；另一方面，少子化现象也十分严重。孩子数量的减少，不仅进一步提高了老龄化率，也大大降低了家庭对老人的赡养能力。因此，在社会保障经费不断膨胀的情况下，就成为当前日本急需解决的重要课题就是建立一套新型社会保障制度体系，能够应对人口老龄化引发的老后生活期延长、家庭结构和社会人口结构的变化。

  　日本早在 20 世纪 60 年代初期就确立了全民社会保障制度，经过不断的发展和完善，社会保障制度已经相对健全。近年来，日益严重的人口老龄化问题给日本社会的各个方面都带来了负面影响，更是对日本社会保障体系的一次重大考验。针对人口老龄化，从20世纪80 年代起，日本政府就通过创建老人保健制度、改革医疗供给系统等措施，开始对本国的社会保障体制进行不断的改革。这些改革措施在一定阶段、一定程度上缓解了人口老龄化对社会保障体系的压力。应该说，日本的社会保障制度虽然还有待于进一步完善，但其改革基本上是成功的。日本与我国具有相同的历史文化传统，考察日本社会保障制度的成功经验和失败教训，将对中国特色社会保障制度的建立和发展具有直接的借鉴和启示意义。

关键词：日本；高龄化；社会保障