「つまらない」「もったいない」の様態の形は?
吉川 武時 2017.6.15
は形容詞の語幹に付く。( おいしい → おいしそう ) 出来上がったものは形容動詞となる。( おいしそうな ) 単独の「ない」は「そう」を付ける前に「さ」を入れて「なさそう」となる。同様に「よい」は「よさそう」となる。
「さ」なし
「さ」入れ
つまらなそう
197,000
つまらなさそう
65,000
つまらなそうな
56,000
つならなさそうな
15,400
もったいなそう
1,220
もったいなさそう
2,910
もったいなそうな
993
もったいなさそうな
1,040
「つまらない」では「さ」なしが多いが、「もったいない」では「さ」入れが多い。 [2017.6.13 Google 調べ]
問題は「つまらない」「もったいない」のような「~ない」で終わる語である。「つまらない」は動詞「つまる」の否定形と同形であるが、意味はそれとは全く異なる。これは一つの形容詞と考えられる。それで、「つまらない」の様態の形は「つまらなそう」となる。 ところが、「つまらなさそう」と「さ」を入れる形もある。それで「どちらが正しいのか」とか「どちらがよく使われているのか」という質問を受けることがある。これはどちらも使われており、どちらも正しい、と言わざるをえない。 どちらがよく使われているかを調べるには Google を使うのがよい。それで、検索してみた結果が初めに掲げた表である。
◎なぜ二つの形が使われているのか
先に述べたように「つまらない」は一つの形容詞と考えられるから、「つまらなそう」となるのが規則に適っている。ところが、「~ない」という形を重視して「~なさそう」と言う人もいるわけだ。 使う人の意識の差でどちらの言い方もされるのだ。 また、同じ人でも、どちらを使おうか、迷うことがあるかもしれない。それも、このような理由からである。 ,日语毕业论文,日语毕业论文,日语论文 |