从《丰饶之海》看三岛由纪夫的生死观-以《天人五衰》中出现的佛教思想为中心/
『豊饒の海』から見る三島由紀夫の死生観-『天人五衰』に現れた仏教思想を中心に
要 旨
本論は『天人五衰』を中心にして、三島由紀夫の死生観を詳しく探索する。『天人五衰』は三島由紀夫が自らライフワークとした四部作の長編『豊饒の海』第四部である。いままでの先行探讨やデータをできるだけ集め、それらを消化した上で自分なりの読解をも合わせると当時に、『豊饒の海』の原文を略论して、必要に応じて三島のほかの小説や評論や書簡なども視野に入れて、何らかの見解あるいは観点を提示できればと考えている。
キーワード: 『天人五衰』 三島由紀夫 死生観
目 次
はじめに 1
先行探讨と本論文の構成 1
1. 三島由紀夫の生死観の形成原因 1
1.1三島由紀夫の幼少期 2
1.2三島の文学から 2
2．『豊饒の海』に見る三島の死生観 3
2.1『豊饒の海』の文学の評価 4
2.2三島由紀夫の死生観 5
3．『天人五衰』に現れた仏教思想と三島由紀夫の死の関係 6
3.1『天人五衰』の位置づけ 6
3.2「天人五衰」に対する宗教的唯識論的評価 7
3.3「天人五衰」と三島の死の意味 8
終わりに 10
参考文献 11
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