| 第二節 仏教思想の違いの比較 中国の茶艺术は長い発展の過程で、儒、仏、道の真髄を吸収して、「中庸」、「禅と茶の合一」、「天人合一」を強調して、自分の独特な艺术精神を持つようになった，それは日本茶道の最も重要な思想理念である，この頃から、玄学に夢中になった文人たちは、お茶を好み、茶事を描いた詩文をたくさん創作してきた，それに対して、日本茶道は、深く中国の仏教の禅に影響されて形成した，それは、茶道に禅が受肉したことを示している。
十六世紀、千利休大師は、禅学を日本茶道の中に導入し、禅の礼法を取り入れ、「侘び」すなわち質素で落ち着いた心を探讨した。 これは、日本の最初の本格的なお茶に関連した書籍といわれている，中国において、はじめてお茶を飲んだ人は、神農氏であると言われている，いうまでもなく、仏教からの思想や意識などが茶道にとけこんだ。 それはお茶の特性と同じであるということである，中国では、儒家の“中庸”と“仁礼”を茶道に導入して、お茶を飲む時、思想を交流したり、調和の雰囲気を創造したりして、よい方向に人間関係を進めることを主張する。 第一章 中日茶道の発展 周の時代に、お茶を飲む風習が生じ、その後、だんだん発展していった，それに、多くの茶園も出てきた，中日両国の茶道の発展過程を紹介する，それで、宗教は茶道において第一義的で主体的な要素といえるのである，また、宋の時代になると、茶の葉の生産が大いに増え、お茶を飲む風習も盛んになった，お茶を飲む過程で、自己を調べて、自己のことを反省して、自分と世界の関係を客観的に認識する，茶事に係わる各方面では、強調された究極の自然調和が最も重要である，儒家の「中庸」という調和の取れた観念や道家の「無為自然」の思想は中国の茶艺术に大きな影響を与えている，なぜかというと、仏教の繁栄が大いに関わっていると言える， 第四章 仏教から受けた要素についての比較 第一節 中日の茶艺术の相違点 ご周知のように、中日の茶艺术に明らかな相違点がある，これらの茶人の努力のおかげで、茶道は日本艺术の代表的なものになった，それがお茶の始まりと言われている，特別なことに、仏教の僧侶たちはお茶を利用して修行につとめた，大体宋の時代から、日本は、茶を植え、茶の葉の製作を始めた，中国の古代に、例えば、唐の時代に、茶艺术の発展は仏教の繁栄と密接な関係を持ったと言える。 日本茶道は、中国の仏教の禅という思想に影響されて形成した，この時期において、文人には、お茶は欠かせないものと言えるのである，やっと「茶道」の旗を上げて、そして、茶道の「和、敬、清、寂」と呼ばれる四つの規範をまとめた，唐、宋、明の時代を経て、十六世紀に、日本ではやっと独特な茶道が生じた，15世紀後半から16世紀後半にかけて、村田珠光、武野紹鴎、千利休などによって、新しいお茶の儀式を作ってきた，だから、茶道の存在意義の根源はどこにあるかというと、最も明瞭な定義は「茶道は禅の化身である」②ということだろう，中国茶艺术の哲学基礎と言われている，仏教思想が茶道の進歩や発展を進めたのは明らかなことである。 禅という宗教またその精神が、この現世に具現化され、あらゆる人が禅の精神に触れることができる，そういう方面の探讨はずっと学者の注目を引いている。 儒学において、中国人の民族的性格をどのように見ているのかというと、冷静、理性、平和のことである，茶事を行なう茶室に入り、味わうものがお茶のおいしさのみならず、庭園の枯山水、茶室の飾り、茶花の生け方、道具の選び方、客を招待する作法及び茶事に現われた客を招待する心などである， 日本では、遣唐使が往来していた奈良・平安時代に、最澄、空海、永忠などの留学僧が、唐よりお茶の種を持ち帰った，禅の中にある根本的な精神は、「一切の形あるものの否定」と言われている，そのため、お茶は、艺术的な雰囲気を持ち始めるようになった，ご周知のように、儒教の思想は世界をえこひいきなく取り扱った態度を唱えている，唐代は、魏晋南北朝の時代に形成した茶艺术を成熟させた時期である，重要な艺术として、清淡な風習から玄学というものが現れた，日本の茶祖と認められている，日语论文，中国の茶艺术はその始めから精神を重んじて、形式を軽んじたと言える，魏晋南北朝の時代は、お茶が重要な物質艺术としてなり始めた時期である，それは、お茶を通じて思想を静め、心身をきよめようとしたからであった，同様に、茶道はその精神が、「無我」である，もう5000年前のことである，その時から、「和」、「敬」「清」、「寂」を提唱し、現代の日本茶道を創造した，では、これほど茶道に影響を与え、またそれと共存し続けているその禅の精神とはどのようなものだろうか， 茶と禅は別々に存在するものの、茶は禅なしに成り立たず、禅も茶なしに成り立たなかったのである，唐の時代から、中国の喫茶の風習が日本へ伝わった，平安初期、日本茶の喫茶に関する最初の記述も現れた，また、形式からいえば、いろいろな生活芸術を統一させている，この場合の宗教は仏教のことを指し、とりわけ「禅」のことを意味する。 長い間の発展を経て、明の時代に日本の独特な茶道がやっと生じたのである，見おとしてはいけないのは、仏教と茶艺术との深い関わりを十分に理解することが、中国の茶艺术を探讨するには、重要なことである，庶民だけでなく、貴族にも好まれていた，それから、中日の茶道における仏教思想の比較を行う，。 |
