序論
親族呼称とは、ある親族関係者に呼びかけたり、呼びかけらられたりする時に用いられる言葉である。親族呼称という問題は、一見簡単に見える、地味的な問題であるが、社会言語学の重用な課題の一つとされている。その背後に、それぞれの民族艺术的、社会的な要因が働いでいるのではないかと私は思う。つまり、その呼び方は艺术と社会に密接にかかわっている。中国と日本両国の間に二千年あまりの友好交流史があり、親族呼称の面においては、似ているところもあれば、違っているところもある。中日両国国民の親族呼称の探讨を通じて、両国国民の間での価値観とものの考え方を互いに理解することを深めることができるだけでなく、異艺术間のコミュニケーションに役立つのであろう。私は先行諸説を踏まえて、両国の艺术の異同をめぐって、中日両国の親族呼称について探讨してみたいと思う。この小稿は主にみっつの方面から中日親族呼称という問題にアプローチしようと思う。
本論
第一章 日本語親族呼称
1.1親族呼称の形式及びその構成の理念 「親族」とは、民法上、六親等内の血族および配偶者と三親内の姻族の総称である。(広辞苑)すなわち、父、母、兄、弟、夫、妻を主線としての血縁、実の関係である。次の図は日本親族間の関係図である。
親族名称 祖父母 父母 伯父さん、伯母さん 母の兄弟姉(おじ、おば) 兄夫婦 従兄弟夫婦 従姉妹夫婦 弟、妹 甥、姪 義理の祖父母 義理の 父母 叔父さん、叔母さん 呼び方 お爺さん、お婆さん お父さん、お母さん おじさん、おばさん お兄さん、(義理の) お姉さん お兄さん、お姉さん お姉さん、お兄さん お弟さん、お妹さん おい、めい
日本語親族呼称図からみれば、日本親族の呼称はとても単純である。日本の多くの同輩の親族の呼称は同じだということが分かる。例えば、お父さんとお母さんの父母を祖父と祖母と呼ぶ。お父さんとお母さんの兄弟姉妹及びそれの配偶者をおじさんとおばさんと呼ぶ。自分の従兄弟姉妹をいとこと呼ぶ。自分の兄弟姉妹の配偶者を全部自分の兄弟姉妹の呼び方と同じである。自分の従兄弟姉妹の子とものことを甥と姪と呼ぶ。この親族呼称だけによって人との明確な関係がよくわからない。だから、日本語親族呼称図の中で「義理の」関係にしたがって、配偶方を区別する。例えば自分のおじさんの妻をおばさんと呼ぶ。このような例は日本語親族呼称図からよく見られる。 日本において資本主義制度はとっくにと封建制度に取り変わったので、明治維新以来、日本民族艺术、もちろん親族呼称系統を含めて多くの西洋艺术の特質及びその内容を吸収するので、日本語親族呼称系統も多くの西洋呼称の特徴をもつようになった。その中の重要なことはお父さんとお母さん側の親族についての区別が明確ではなくなる。日本語親族呼称図から見れば、父母双方の祖父母から父母までの兄弟姉妹およびその子とも、その呼び方も同じである。でも、その中の「長幼の順序」が依然としてのこっている。例えば、「伯父さん、叔父さん」、「伯母さん、伯母さん」はその例である。その外、日本語の親族呼称は配偶方の親族の呼称に男女両方も同じである。そして、日本語親族呼称は孫の代に至ってもその性別による区別はない。
1.2親族呼称の変異現象 日本語親族呼称の変異現象は親族呼称の子ともに従う現象と位置顛倒する表現。 (1)子ともに従う現象 親族呼称の子供に従う現象とははなす人は子ともによって使用される親族呼称で自分やほかの親族を呼ぶことだ。 |