日本語能力試験1級の生徒さんから、文章中における「これ」と「それ」の使い分けについて聞かれました。「このように」でに「そのように」でもいい時と、どちらかでないといけない時があるようですが、何かルールがあれば教えてください。 日语能力一级考试的考生问我,文章中“これ”“それ”的用法区别。“このように”“そのように”两者都可以,但又必须选择其中之一,日语毕业论文,它们有什么使用规则。 いわゆる「こそあど」については、入門期にものを使ったりして練習するのですが、そのあとはあまり問題にしないという傾向があるようです。ご質問の場合は文章中の場合ということですが、話しことばでも文章の中でも基本的な用法は変らないと思いますので、まず、入門期にどんな指導をしたか思い出してください。 对于“こそあど”的用法,由于我们在日语的入门学习时就讲解过也做过练习,所以之后就没怎么讲。该学生的问题中提到在文章里的使用准则,其实不管在口语中还是书面语中,基本用法没变。请回忆一下在入门课里老师讲过的知识。 自分の手元にあるものには「こ」を使いますから、手にもったボールをさして「これは」とか「このボールは」と言いますね。それを相手に渡してしまうと、「それは」「そのボールは」となります。この、相手に帰属するものには「そ」を使うという原則は、話の中や文の中でも同じです。「きのう昔の友達に会いました」という話を聞いた人は「そうですか。その人はどんな人ですか」と聞きます。話を続ける場合には「きのう昔の友達に会いました。その人はお医者さんをしています」というように「そ」で続けます。これは、始めの文で言ったことを、もう相手に渡してしまったものとして「そ」で言及するからです。一方、人を直接引き合わせる時には、自分の手元に属することですから、「こちらは川上さんです」のように「こ」を使います。 指自己手里的东西时,日语论文,我们用“こ”。比如,指着自己手里拿着的球说“これは(这)”或“このボールは(这个球)”。把球交给对方后,就变成了“それは(那)”“そのボールは(那个球)”。指示对方的所有物时用“そ”这一规定,在口语中和书面语中都是通用的。“昨天见到了以前的朋友”听了这句话的人回答说“是吗,那个人(その人)是怎样的一个人呢?”“昨天见到了以前的朋友。那个人(その人)现在是医生。”也同样是用“そ”。这是因为在前句里的信息已经传达给对方了。在介绍别人时,如果站在自己跟前的,就使用“こ”“这位是川上(先生/女士)”。 書き言葉的な文でも原則的には同じで、先行する文で述べたことはもう読み手に属するものと考えて「そ」を使いますが、その内容を自分の手元において検討するという姿勢なら「こ」を使います。次の例は最近の新聞の社説で風力発電について論じたものです。 在写文章时,使用准则也是这样。前段文章里的信息内容已经传达给读者了,所以用“そ”。如果要把前面的内容拿来评论时,则使用“こ”。下面的例子是最近报纸的一个有关风力发电的社论。 ……風力発電の適地は北海道と東北に多い。それなのに北海道電力は「新たな募集は当面しない」、東北電力も「今後は未定」という。こんな調子では、2017年度に風力を昨年度の6割以上にまで普及させようという政府自身の目標達成はおぼつかない……(2017年2月15日朝日新聞[社説]) 北海道和东北很多地区都适合建风力发电厂。虽说如此,但北海道电力说“新的招募不是我们目前要做的事情”,东北电力也说“还未决定”。像这个样子,2017年风力发电的普及率比去年增加60%的政府目标能否实现实在没有把握。 前の文に密接に関係する場合には「それなのに」と「そ」を使っていますが、問題を手元に引き寄せて検討する姿勢を示すときは「こんな」となります。もし、「そんな調子では」と言ったら、どうなるか、考えてみてください。 和前文联系紧密,所以“それなのに”用了“そ”,作者接着就这个问题发表自己的意见,所以用“こんな”。如果用“そんな調子では(像那个样子)”,大家试想一下,会产生什么样的意思。
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