《日本艺术私观》中坂口安吾的日本艺术论/
「日本艺术私観」における坂口安吾の日本艺术論
要 旨
坂口安吾は第二次世界大戦の頃、日本文壇における「無頼派」の代表作家の一人である。「日本艺术私観」はドイツの建築家ブルーノ・タウトの同名作品を批判するために彼が発表した艺术評論である。タウトの近代日本批判に対して、坂口安吾は「日本艺术私観」で自分の反論を提出した。
本論文は「日本艺术私観」を対象として坂口安吾の日本艺术論を探讨する試みである。まずは、安吾が著作の中で提示した四つの艺术問題に対して、各章ごとに二つの相反しているキーワードを取り上げて略论し安吾の見方にたどり着く。次に、それらの見方の背後にある価値観と思想を探求し、ブルーノ・タウトの艺术論と比較しながら坂口安吾の艺术論の性質とその艺术的意義を解明しようと思う。この二つのプロセスを通じて以下のような結論に至る。
坂口安吾の艺术論は一見暴論のようであるが、その中に深い思想がひそんでいる。建築家のタウトの艺术論との根本的な相違は二人の立っている立場の違いから由来するのである。安吾は「人間的」な目で日本艺术を見、「人間生活」を評価軸として艺术を考察するから、彼の艺术論は「人間味」のあるユニークな艺术論であると言えるだろう。
しかし、本論文では、「日本艺术私観」と同時代のほかの艺术論について知識が不足で、それをより多くの対象と比較することができないため、略论の足りないところがあると思う。ご意見・ご教示を賜ることができれば、幸いだと思う。
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