日本語文法『従属節の時制』
時制 従属節の時制は日本語ではその出来事が生じる時とその後に続く出来事の時間関係によって過去時制がとられたり現在時制がとられたりします。つぎの例文を参考にしてください。 (1) 郵便局で切手を買う前に学校へ行った。 *郵便局で切手を買った前に学校へ行った。 郵便局で切手を買った後に学校へ行った。 *郵便局で切手を買う後に学校へ行った。 (1a) は「買う」と「学校へ行く」の時間の関係は「行く」出来事が生じてその後に「買う」出来事が生じる。時間的に後の出来事が生じるにも関わらず、後の出来事の前に生じる出来事の場合は現在時制で表す。(1b)が非文なのは「行く」出来事の後に「買う」出来事が生じたにも関わらず、従属節の時制が「買った」と過去時制を帯びているからである。一方、接続語句の「後に」はその前の出来事の後に次の出来事が生じた場合は「後に」の前の従属節の時制を過去時制にしなくてはならない。「買う」出来事の後に「行く」出来事が生じて、かつ提出される順序も「買う」出来事が最初にきて「行く」出来事がその後に続く場合は従属節の時制は「過去形」を帯びる。(1d)が非文なのは「買う」出来事の後に「行く」出来事が生じているにも関わらず「後に」の前の動詞の時制が「買う」と現在形を帯びているからである。従属節の時制は主節の時制とは一致関係を結ばない。次の例文をみてください。 (2) 郵便局で切手を買う前に学校へ行く。 *郵便局で切手を買った前に学校へ行く。 *郵便局で切手を買う後に学校へ行く。 郵便局で切手を買った後に学校へ行く。 (2) の文は(1)の文と異なり主節の動詞句が現在形を帯びている。しかし(2c)でも明らかなように主節が現在形であるからといって従属節が現在形にならなくてはならないことはない。従属節の時制は出来事がどのような時間的な順序で生じて、その接続語句がどのようなものによってつながれているかによる。
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