私はこの文章の中で、連用修飾成分の位置に出現する数量詞について略论してみた。数量詞は、どのような名詞句からでも遊離するわけではないが、影山(1980)は、主語と直接目的語とからは遊離することができると考えているようである。しかしながら、Shibatani(1977)で論じられているように、日本語の数量詞の遊離は、主語、直接目的語といった文法関係ではなく,「が」格名詞句、「を」格名詞句と言った表層格に支配されているとも考えられる。この文章の中で、私はたくさんの例を挙げて、「数量詞の遊離」について、ただ僅かな探讨と略论をしてみた。もし、チャンスがあれば、もっと深く探讨したいと思う。
キーワード:連用修飾語、連体修飾語、数量詞の遊離、NQC型、NCQ型 |