まず、英语教学自体の课题として、学生ニーズとの不一致がある.语汇、内容の自由裁量制限、テキストが非现実的、という状况に対し、学生は最新情报、国际问题、実用英语などを求めている.また、CET 突破が学生にとって最大限の目标になっているため、どうしても试験対策に偏りがちな授业になってしまう(本名、2017;Lin, 2017).また、精読への集中の问题もある.これらは各学院の教员侧の努力で解决されるべきであろう.そして教师の质の问题である.学院でも英语教师不足は続いており(Lin, 2017)、学歴が教员资格の中国の学院ではせっかく英语を勉强しても给与の良い职に流れてしまい、学院(学校)に良い人材が集まらない.师范教学学院でもメソドロジーを学ぶ机会は少なく、英语そのものを学习する倾向が强い(横井、2017) 1).教员待遇向上と英语教员养成课程の充実が望まれている.次に、中国の学院自体の问题として、私大の増加に対する诸问题 2)がある.现在、私立学院が増加し、进学率も毎年上昇を続けている.国公立学院の统一入试に落ちた者が近年は大势、私大へ入学しており、彼らは従来の「エリート养成型」の学院教学にはついてゆくことが难しく、结果的に养成目标レベルをダウンせざるをえない.そのため、高校卒业统一试験を强化し、质の确保を目指そうとしている(中岛、2017).また、利益优先主义の私大も増えてきており、容易に入学、卒业させ、就职できない学生を発生させており、その是正が优先课题となっている(21 世纪中国総研、2017:126). そして私大の増加とともに当然、大卒者が激増している.主として政府による学院入学定员倍増计画の结果、1998 年:108 万、2017 年:546 万と8 年间で5倍以上になっている(野口、2017).急激な増加の结果、学院教学の质の低下が予想され、就职难に直面している学生たちが多い.これらの中でも学院教学のマス化を担う「私立学院」への対策が今後の中国の学院英语教学を左右するものであろうと予想される. 5. 考察 中国の学院生は1 册にまとめられ统合された教科书を教员の指示に従い最大限に活用し?入试?そして在学中の统一试験に合格するために勉强している.これは、第一に世界一流の人材を多数育成するという国家目标达成のためである.それに沿って指导要领、カリキュラム、教科书が作成され、授业が存在するというトップダウン式の教学政策となっている.それは学习语汇量、教科书の厚さを见れば一目了然である.そんな彼らの学习成果はどのくらいのものなのであろうか.英语试験の点数だけで国际比较しても断片しかつかめないが、一つの指标としてTOEFL の得点を日中韩で比较してみると、中国人学生は比较的高い英语力を示している(Iwai、2017: 49).国の规模、母集団数などを考虑に入れると単纯比较はできないが、この结果は学院英语教学がある程度は成功しており、国策の通り强制的ではあるが基础的な英语力はついていると言えるのではないか. しかしながら、今までの学院英语教学は少数精鋭方式のエリート养成型で成功してきたが、私大も含め学院、学院生が増加している现在は、従来のやり方では限界に来ている.今後は中国バブルがはじけたとしても中国の経済成长が衰えることはないであろうから、やがて日本型の教学になってゆくと思われる.つまり、进学率はさらに上がるが教学费は成长に追いつかず、学院教学に占める私大の役割は日本并みに激増し、少数精鋭方式の今の学院教学は変わらざるを得ない、と思われる.言い换えれば、今迄のようなエリート养成型の「国公立を中心とした重点学院」と、日本のような一般大衆私大とに二分化するのではないかと予想される.そして学习指导要领は有名无実になるであろう. よって今後、学院の一般大衆化にまでどのような発展があるかは注目すべき点である.とは言え、やがて日本并みに私立学院が増え、进学率も同じ状况になっても、英语を含めた学力は中国人の方が上であると予想できる.それは学歴、学力、そして英语力が経済的豊かさに直结するがゆえに高い学习モチベーションを保たせ、同时により豊かになりたいというハングリー精神が日本の学院生と格段に违うからである. 6.结び |