動詞の自他について[日语论文]

资料分类免费日语论文 责任编辑:花花老师更新时间:2017-04-12
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動詞の自他につい

吉川 武時

自他の対応は、原則として格助詞「」の対応をするが、本稿では「が-を」以外の対応をするものについても述べる。また、フォーク型対応と言って、1つの自動詞に2つ(以上)の他動詞が対応するもの、この逆のものなどについても述べる。

自動詞・他動詞の対応、いわゆる自他の対応とは「開く akU:開ける akERU」のように、語根(ak-)を共通にし、接尾辞(-U、-ERU)によって自動詞・他動詞となる1組の動詞のことである。この接尾辞「-U、-ERU」は、自他の対応のパターンの1つである。こうした対応のタパーンは、以下に挙げるように 11 (その他を入れると 12)ある。対応する自動詞と他動詞は、一般に「戸開く:戸開ける」のように、「ガ格名詞+自動詞」「ヲ格名詞+他動詞」として用いられる。格助詞だけを示せば「」であるので、自他の対応とは「」の対応と言うことができる。しかし、数ある動詞の中には“自他の対応”と言っても、「が-を」以外の対応をするものがある。そこで、各対応のパターンについて、これらを調べてみる。

自動詞と他動詞の形の上の対応のルール

(1)ふさがる ふさぐ  husag-ARU  husag-U

(2)あがる   あげる      ag-ARU     ag-ERU

(3)あく     あける      ak-U       ak-ERU

(4)とれる   とる       tor-ERU    tor-U

(5)ぬれる   ぬらす     nur-ERU    nur-ASU

(6)たおれる たおす     tao-RERU   tao-SU

(7)かわく   かわかす kawak-U    kawak-ASU

(8)のびる   のばす     nob-IRU    nob-ASU

(9)おちる   おとす      ot-IRU     ot-OSU

(10)のこる   のこす    noko-RU    noko-SU

(11)のる     のせる      no-RU      no-SERU

(12)きえる   けす        k-IERU     k-ESU

            『日本語文法入門』(アルク)(p.72~74)。

この中で一番数が多いのは(2)、次いで(3)である。これをじっとながめていると、いろいろなことが見えてくるだろう。

(3)と(4)とでは自動詞と他動詞が逆になっている。 (5)以下は自動詞側(左)に -RU があり((7)を除く)、他動詞側(右)に -SU がある。 (5)(7)(8)では他動詞側が -ASU となっている。 (4)(5)の自動詞側の -ERU と(2)(3)の他動詞側の -ERU は歴史的に異なる音韻だったと予想される。同じ語形が一方は自動詞化、一方は他動詞化というのは考えにくい。 ※小生はこの方面に詳しくないので、これ以上のことは言えない。

(1)ARU-U husagARU-husagU

次の例は、一般的な「」の対応をする。

自動詞

 

 

他動詞

 

 

ふさがる

 

泥で穴がふさがる

 

ふさぐ

 

栓で穴をふさぐ

 

つながる

 

電極がつながる

 

つなぐ

 

電極をつなぐ

 

ささる

 

指にとげがささる

 

さす

 

腕に針をさす

 

「くるまる:くるむ」

 

「くるまる:くるむ」も「が-を」の対応をするが、用法に差がある。

自動詞

 

 

他動詞

 

 

くるまる

 

? 野菜が紙にくるまる
赤ちゃんがふとんにくるまる

 

くるむ

 

野菜を紙にくるむ
? 赤ちゃんをふとんにくるむ

 

「またがる:またぐ」

「またがる:またぐ」は次のようになる。

自動詞

 

 

他動詞

 

 

またがる

 

どぶまたがる
この問題は両方にまたがる

 

またぐ

 

どぶまたぐ
* この問題は両方をまたぐ

 

上の例では「」の対応をしているが、下の例のように「またぐ」が使えない場合もある。

「フォーク型対応」について

--「つながる:つなげる、つなぐ」を例に--

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