韓国の出版市場で訳本が占める割合は25%と言われるほど訳書がたくさん出版されている。その中でも日本語で書かれた本を韓国語で翻訳した図書が最も多く出版されており、韓国で...
韓国の出版市場で訳本が占める割合は25%と言われるほど訳書がたくさん出版されている。その中でも日本語で書かれた本を韓国語で翻訳した図書が最も多く出版されており、韓国で人気作家としてトップは東野圭吾、3位は江國香織だった。このように日本の訳書に対する認知度が高まりつつ、日本のアニメーションや小説に慣れてきた読者がライトノベルに目を向きライトノベルを読み始めたといえる。
ライトノベルとは日本のサブカルチャーの中で生まれた小説のカテゴリの一つである。英単語のLightとNovelを組み合わせた和製英語で、略語としてはラノベ、ライノベと呼ぶ。稀にではあるが、軽文学や軽小説と表記される場合もある。定義に関しては様々な説があり、明確にはなっていない。ただし、日経BP社『ライトノベル完全読本』においては「表紙や挿絵にアニメ調のイラストを多用している若年層向けの小説」とするものがあり、また榎本秋は自身の著書における定義として「中学生~高校生という主なターゲットにおいて読みやすく書かれた娯楽小説」としている。
2006~2010年間のジャンル文学販売動向を見ると、他ジャンルに比べ大変早いスピードで販売量が増加しており、漫画を好む男性が主な読者層ということが分かった。また、若い読者層で構成されているだけにメディアミックスを通じたアニメーション産業とゲーム産業に大きい影響を与えると予想している。
本稿はHaksan文化社のライトノベルである‘化け物’を中心に略论した。化け物は西尾維新が2006年に書いた小説でユニックなキャラクター設定と西尾維新ならではの言語遊戯が特徴だといえるため、何よりも言語遊戯をいかに活用したかに重点をおいて略论した。そして、本のタイトルである化け物というのが単なる‘怪物物語り’として等価交換しても良いかと疑問を持つようになり、本書を選ぶことにした。日本語の化け物とは韓国語で‘鬼、妖怪、(化けて)一般以上の能力を持つ人間’を意味するためタイトルの意味を十分生かしたとは考えにくい。それで‘怪異+物語り’という意味と繰り返し語源遊戯を適切に生かした‘怪異物語り’がより相応しいと思われる。
本稿では原書と訳書を略论して大きく4つのパターンに分類した。直訳と誤訳に重点を置きながら、追加・脱落した表現、擬声語・擬態語と感動詞と項目を分けた。また、ライトノベルの文学的な特色とも言える言語遊戯と漫才的な要素は勿論、読者の理解性を高めるにはいかなる努力が求められ、今まで指摘されきた翻訳の質を高めるための措施を探ることにする。
結果についてまとめると、翻訳において何より重要なことは母国語能力だと思われる。質の高い翻訳が行われるためには正しい言葉遣いを身に付けて常に探讨をしなければならない。若い読者層が多いジャンルであるだけに訳書を判断する前に全部受け取って間違った母国語を使う恐れもあるからだ。
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