漢字語接尾辞の中で、'的'は韓․日両言語において旺盛な造語力を持ち、実生活で活発に使われている。接尾辞'的'の多義性からくる有用さによって、時には'...
漢字語接尾辞の中で、'的'は韓․日両言語において旺盛な造語力を持ち、実生活で活発に使われている。接尾辞'的'の多義性からくる有用さによって、時には'的'の要らない語にまで'的'が付いてしまう間違った使用法も見られるようになった。
また、接尾辞'的'は韓国語と日本語において、その使用法が似ているようでまったく違っているケースが結構あるので、両言語での'的'使い方の違いを明らかにし、正しい'的'の使用を目指したいと思う。
というわけで、本稿ではそれぞれ約23万語が収録されている『새로나온 국어사전、민중서관』と『逆引き広辞苑(第五版対応)、岩波書店』を利用して、'的'の標題語および準標題語の選別結果に基づき、音節別․語種別に調べた後、これらをまた共通に現れた'漢字語/的'と独立的に現れた'漢字語/的'に分けて日本語と韓国語での特徴について考察してみた。
その結果、日本語の辞書での'的'は354語、韓国語の辞書での'的'は447語で、韓国語の方が93語多く現れた。音節別には日本語の場合、2音節→1音節→3音節の順に、韓国語の場合、2音節→3音節→1音節の順に語彙数の比重が多く、語種別には'漢字語/的'が両言語ともに98%以上の割合で圧倒的に多かった。
両言語での'漢字語/的'の共通した特徴としては、
一、主に「理論的」「官能的」のように抽象的な語と結合する。
二、制限的に実体概念の語と結合する。「家族」「女性」「国家」などの実体概念の語と結合し、情態概念の形容動詞になる。
三、上位概念の語と結合する。
四、包括的な意味を表す語と結合する。
五、否定の接頭辞(不、無、未だ、非、反等)を伴った漢字語の先行語基とも結合するが、中でも「非」が接尾辞'的'との造語力において、一番親和力が強い。
ということが挙げられた。
また、接尾辞'的'と結合しにくい語の特徴としては、
一、情態概念の語と結合しない。日本語の場合、主に形容動詞の語幹がこれに該当し(例:曖昧的、偉大的)、韓国語では'-스럽다‘, ’-롭다‘, ’-답다‘が付く語(例:苦痛스럽다→ 苦痛的)がこれに当たると言える。
二、下位概念を表す語と結合しない。
三、人間と直接的な関係のない自然物や自然現象と結合しない。
ということが挙げられた。
また、独立的に現れた'漢字語/的'のインターネットの検索を通じた実際の使用実態を調査してみた結果、韓国語の200語の中の25語、日本語の103語の中の8語を除いては、すべて共通に使われている語ということが分かった。
以上、韓․日両言語における接尾辞'的'について考察してみたが、以前、韓国の国語学者の崔鉉培は、'的'はもともと日本から入ってきた語であるため、国語の純化次元で'的'の使用を抑えて、これを'-스런‘に使い変えるべきだとの主張をしていたが、すでに韓国語の中に根強く定着している'的'をいまさら棄てるには無理がある。それなら、むしろ'的'の正しい使用法を身につけて、美しくて表現力の豊かな言葉使いに努めるべきではないかと思う。
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