実際に血縁関係のない人に「언니」や「오빠」などの親族呼称を用いて呼ぶ措施を「呼称の拡大使用」という。先行研究では、アンケート調査などを中心と...
実際に血縁関係のない人に「언니」や「오빠」などの親族呼称を用いて呼ぶ措施を「呼称の拡大使用」という。先行研究では、アンケート調査などを中心とした、量的な略论のものが多かったが、本稿では、その使用原因を追求することを目的とした。研究の対象は、ドラマのシナリオ、小説などのセリフ、また、必要に応じて現地調査を行い、使用状況を略论し、そこから、その使用原因を追求した。
「呼称の拡大使用」の主な原因は、大きく分けて2つあると考えた。一つは「視点の移動」、そしてもう一つは「語用論的要因」である。
「視点の移動」は、3つの分野に分けられ、次の3つである。
1)話者中心的用法と聴者中心的用法
2)心理的距離感による視点の移動
3)領域的視点から見た呼称の拡大使用
また、「語用論的要因」は、以下の3つである。
1)知人か初対面かなどの関係性
2)場面および機能
3)「公」と「私」などの心理的要素
韓国語と日本語における「呼称の拡大使用」の特徴はほとんど類似しているが、日本語よりも韓国語の方が多く使用されていた。
日本語では、「弟」などの目下の者に対して呼びかけることはできないのに対し、韓国語では「동생아」「아들!」などと呼びかけることができるなどの違いが見られた。
また、韓国語では見られない「呼称の拡大使用(虚構的用法)」の第2種」が日本語には存在した。
「親族呼称の拡大使用」が誕生した背景には、話者が聴者を呼ぶときの呼称選択の困難さがある。そこで、視点を移動することによって、「呼びかける言葉」を生み出したといえる。また、関係性や場面、心理的などの様々な要因が重なりあって、「呼称」を決定する。また、これは話者が聴者との心理的距離を縮めようとする言語的戦略であるともいえる。
しかし、使用例とその使用原因については、より多くの角度から見つめることができるはずであるので、これを今後の課題としたい。
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