多用多彩な言語行動の中で、「断り」とは相手側のフェイスを脅かすことになり得るため、細心な気遣いと、上手な言い回しが重要なポイントとなる。特に誤解を招きやすい「...
多用多彩な言語行動の中で、「断り」とは相手側のフェイスを脅かすことになり得るため、細心な気遣いと、上手な言い回しが重要なポイントとなる。特に誤解を招きやすい「断り」表現において、同じ国の人同士では円滑なコミュニケーションが行われるのに対し、他の国の人との「断り」の言語行動では不自然を感じ、尚且つ両者が不本意に発した「断り」表現が基に、誤解が生じ、不愉快な気分にまで繋がるという話もよく聞かれる。これは、円滑なコミュニケーションを行う際「言語」のみでなく「文化」までも大きく影响されていると言えよう。
このような「文化」学習の導入が必要となる「断り」表現を、外国人学習者がどのように習得していくのかが疑問になり、本稿の研究テーマとなった。
本研究では、まず、テキストに扱われている「断り」表現を略论し、次に、その結果と生の会話の比較を行い、その相違点を探ってみた。
略论対象である日本語、韓国語、中国語、各26冊ずつのテキストから抽出された「断り」表現は、日本語34例、韓国語10例、中国語16例となり、この計60例の「断り」表現を5つの観点で考察した。その内、特に注目してみたのは、「不可」「理由」「謝罪」「代案」「回避」の5つの意味公式の並び方による「断りの構造」であった。その結果、日本語、韓国語、中国語の3か国語とも「理由(弁明)」の意味公式が圧倒的に多いことが分かった。次に、断り表現を、「断り」の意味内容の方略型とされている率直型、弁明型、曖昧型、嘘型、延期型、回避型、謙遜型の7つの類型に分類し、略论を行った。最後に、上でみられたテキスト略论結果と、生の会話との相違点を探ってみた。
外国語教育の目的は、学習者が日々の生活、及び仕事上において、十分なコミュニケーションを実践できる能力を身につけることである。しかし、本研究結果を通じて見られるように、テキストと生の会話との間には多少の差があることが分かった。本稿の略论を基に、テキスト上の会話と、生の会話との距離を多少でも縮小できることを期待したい。
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