聖書翻訳における語彙の對照硏究 : 中日韓マタイの福音書(1854, 1880, 1887)を中心に (2)[韩语论文]

资料分类免费韩语论文 责任编辑:金一助教更新时间:2017-04-27
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本稿は19世紀に翻訳された韓日聖書翻訳を対象に各訳本の間の影響関係を明らかにし、そこに現れた翻訳語の語彙の源流と特徴を考察し、中国語訳聖書との比較考察を通して、中日韓聖書の関連性を明らかにすることが目的である。さらに、韓日聖書においての呼称及び待遇表現が、どのように訳されたのかを考察した。
第1章においては探讨の目的と略论措施及び先行探讨について詳細に記述した。
第2章においては中国・韓国・日本の聖書翻訳史について考察した。
第3章においては最初の韓国語訳聖書であるロス訳「예수셩교젼셔(1887)」と日本語訳聖書「明治元訳聖書(1880)」に現れる翻訳語の名詞・動詞の語彙を中国語訳聖書「代表訳聖書(1854)」と比較考察し、さらに、呼称表現及び待遇表現がどのような変化を遂げてきたのかを考察・略论した。
その対象略论の結果は次のとおりである。まず、中国語訳聖書の比較考察した結果、共通点としては韓日両言語聖書翻訳においては名詞・動詞の語彙が中国語訳聖書と殆んど一致している事が明らかになった。特に韓国語訳聖書の場合、中国語の語彙を借用し漢語を音読し翻訳していた。例えば、‘主ー쥬’、‘天国ー천국’,‘福音ー복음‘などの名詞と、‘하나님-上帝’、‘제자 -門徒’、のように漢語を韓国語に翻訳していた。しかし、動詞語彙の場合は’復活-다시닐다’、‘盗ー도적일하다’のように中国語の語彙の漢語に意訳的な読みをほどこし翻訳していた。
一方、日本語訳聖書の場合、中国語の漢語に意訳的な読みをほどこし翻訳していた。例えば‘聘ー聘定いいなづけ’、‘離ー離縁りえん’などの名詞語彙である。
さらに、中国語訳の訳語「漁者」の漢語に無理に振り仮名をふり「漁者」と訳していた。開化期の日本語訳聖書翻訳を行う際は、当時ふさわしい日本語の教会用語がなかったため、中国語訳聖書にひきずられ、漢語に無理な振り仮名をふる例が多々あった。しかし「世-世継」「裔-裔」といった漢語に意訳的な読みをほどこし、大和言葉の美しさを感じさせるためにこのように漢語に振り仮名をふり翻訳されている事が明治元訳聖書の特徴である
 呼称表現において韓日聖書翻訳は相違点が明確になった。韓国語訳聖書ではイエスの呼称は接尾辞「님(様)」の敬称を用いて翻訳している。
例えば、中国語の訳語「師」という名詞を、韓国語では「션생님」と接尾辞「님(様)」の尊称を用いて翻訳している。しかし日本語訳聖書においてはイエスの呼称には敬語称を用いず「イエス」と翻訳している。
初期の日本語訳聖書翻訳においては、古代社会の階級制の言語的な反映をあらわす上で、宗教的な用語の場合は待遇表現を用いず翻訳されていない点が特徴である。一方、韓国語訳聖書では待遇表現においても人がイエスについて語っている場面では待遇表現を用いて翻訳し、イエスが人々に説教をしている場面や敵対関係にある人物との会話文においては待遇表現を用いず翻訳している点が、日本語訳聖書と大きく異なる点である。
第4章では19世紀に翻訳された韓日聖書翻訳を対象に各訳本の間の影響関係が明らかになり、そこに現れた翻訳語の語彙の特徴を考察した結果、韓日両国供に中国語訳聖書の影響は厖大なものであった。特に韓国語訳聖書の場合は中国語訳聖書の名詞・動詞語彙と殆んど一致していた。さらに、日本語訳聖書翻訳も韓国語訳聖書と同様に中国語訳聖書の名詞・動詞語彙と殆んど一致していた。しかし、日本語訳聖書翻訳の場合は中国語の漢語に意訳的な読みをほどこし、新たな名詞・動詞の造語をつくりだし独特な日本語訳聖書翻訳となっている。
韓日聖書翻訳において共通点としては、まず、韓日両国聖書を翻訳する際、プロテスタント教の宣教師と自国の協力者とともに自国語で翻訳を行ったが、両国協力者達は当時すでに漢字の教養を持っていた知識人であったので、中国語訳聖書を底本として自国語に翻訳した事実が明らかになった。
韓日両国聖書を自国語に翻訳するに当たって、対象を当時の知識階級の人達ではなく、一般婦女子のために口語・俗語を採入れた平易な文語体で翻訳をおこなった。
以上19世紀に翻訳された韓日聖書翻訳を対象にそこに現れた翻訳語の語彙の源流と特徴を考察し、中国語訳聖書との比較考察を通して、中日韓聖書の関連性を独自の探讨措施で明らかにした。

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