韓国人母語話者において重要な目標は自然で滑らかな日本語コミュニケーションである。しかし、今日の教育実態はアクセントより語彙習得と文法に偏っている。単語一つ一つの発音が...
韓国人母語話者において重要な目標は自然で滑らかな日本語コミュニケーションである。しかし、今日の教育実態はアクセントより語彙習得と文法に偏っている。単語一つ一つの発音が不自然でも、正確なアクセント、自然なイントネーションで話せば一層流暢に聞こえるので、アクセントの学習が重要である。
本論文では、韓国語母語日本語学習者がアクセントについてどれほど認識しているのかを知るため、アンケートを実施した。そして日本語能力別初級者と中級者に分け、日本語能力とアクセント知覚との関連について考察するため、語種、拍数、アクセント型別に知覚実態を調査した。その結果は次の通りである。
まずアンケートの結果は初級者より中級者の学習期間が長かったが、アクセント知覚においては差が大きくなかった。これによりアクセントの知覚と学習期間は連関性がないことがわかった。そしてアクセント学習の有無については、中級者は大部分の学習者がアクセントを学習したことがあった。その反面、初級者はアクセントを学習した人がほぼいなかったため、学習初期にアクセントの教育がよく行われていないことがわかった。また、日本滞在の有無では、知覚率の低いグループで滞在経験の学生が多かったため、アクセント知覚と観光などの短期滞在との連関性は低いことがわかった。
語種別では、漢語は2拍語の単語の知覚率が70%以上を示した。そして、「交差点、閲覧室」のように韓国語母語の発音と類似する場合は中級者に影響が及ぶことが見られた。和語も2拍語の知覚率が高かった。又、「お母さん」のように既に熟知している単語は学習初期の正しくないアクセントの固定が知覚率と連関があった。そして、「休む」から「休み」に変わった場合は動詞のアクセントの影響を受けたことも見られた。外来語2拍語が最も高かった。それに英語のアクセントと韓国式の外来語の影響を全部受けることがわかった。
拍数別では、2拍語が一番高い知覚率を見せた。それは、2拍語の頭高型が多く、アクセント核の位置把握が用意することである。3拍語の場合は、中高型の「砂糖、一人」を尾高型に発音する傾向があった。4拍語は中高型に属する「両方、台風」のように語尾に特殊拍がある単語は尾高型に認識する傾向が見られた。また、特殊拍がない「建物、妹」は中②高型に知覚する傾向があった。5拍語と6拍語の場合は知覚率が大部分40%以下で単語の拍数が長く、アクセント核の位置把握に誤謬がよく見られた。
アクセント型別では、全般的に頭高型、平板型、尾高型、中高型の順番で中高型の知覚率が最も低かった。頭高型は単語の始めに核があるため、核の位置把握が比較的易しく、他のアクセント型より高い知覚率を見せた。平板型の場合は、助詞の部分まで高く維持することが難しく、尾高型で認識することもあった。尾高型は拍数が短い場合は高い知覚率を見せた。そして「正月」のような韓国でも使われる単語の場合は母語の影響を受け、韓国語のアクセントのままで知覚する傾向があった。
本論文では韓国語母語話者の日本語アクセント知覚実態把握のため、調査を行った。その結果、母語の発音と類似した場合はその影響を受け、知覚率との連関性が見られた。また、学習者は既に熟知している単語は以前学習したときの正しくないアクセントが高低したこともあったので、学習初期のアクセント教育が重要であることがわかった。そして学習者は助詞の部分まで、一定の高さを維持することで誤謬があった。このことから、音の高低練習を学習初期から注意して練習させる必要がある。また、拍数が長くなると、知覚率が低くなり、特殊拍がある場合は核の位置にたくさんの誤謬が現れた。そのため拍の感覚を注意して練習させる必要がある。
,韩语论文题目,韩语论文网站 |