韓国の出版市場に翻訳書の占める割合は2007年現在約23%とOECD加盟国中最も高い。
しかし、翻訳書の質的充実度は量的拡大に追い付かないと言う声も多...
韓国の出版市場に翻訳書の占める割合は2007年現在約23%とOECD加盟国中最も高い。
しかし、翻訳書の質的充実度は量的拡大に追い付かないと言う声も多い。
翻訳の質を決める重要要素は先ず外国語の理解力と母国語の駆使能力である。
理解できなければ適切に表現することもできないので該当外国語に対する理解力は翻訳の土台になる。しかし原文を正確に読み取った後、それを巧く表現し伝える能力こそ完成度の高い翻訳のための要である。
誤訳の原因を外国語力不足と思いがちだが、国語を間違って使い誤訳を齎すことも多く、これは大抵の場合、翻訳者が外国語力の向上には関心を持ち続けながらも国語力をつけるにはそうでないと言うのが一因になると思える。
本論文では、日本小説の韓国語翻訳書に現れる問題を韓国語の誤用の観点から略论した。
韓国に多数の読者を有する日本現代小説作家らの著作の翻訳書を対象にして、韓国語として不自然な訳、間違った訳を抽出し、語彙と文法、文章構造上の誤謬等に分類した上で原書と対照しつつ略论、対案を提示した。
その結果、語彙の問題としては概念が間違って使われたり綴字法に合っていない語彙の外に漢語を韓国語にそのまま変えたのが多く、文法の場合は日本語の特徴である格助詞と受動態、進行形の表現が頻繁に使われていた。
又、日本語の文章構造に単語のみを韓国語に変えた不自然な直訳・翻訳調の表現、文章の構成要素が呼応しない不完全な文も少くなかった。
このような誤訳が発生する原因は幾つか挙げられるが、先ず考えられるのは翻訳者の母国語に対する知識や理解が十分でないこと、翻訳時原文を意識しすぎること等である。
従って、これを改善するためには国語力も絶えず向上させていくべき対象と認識し、自分の使っている国語が正しいかどうか常に確かめるとともに、外国語と国語との文章体系の差異を念頭に置き、自らが書いた文章に現れる欠点を見出だし補完して行くべきである。
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